日本Jリーグとヨーロッパサッカーの差

Jリーグ サッカー選手の年俸

審判

サッカー選手になりたいというのは多くの子供が憧れる夢で、大きなスタジアムで大勢の観客を前にしてプレーしたり、国際試合に出場したりする華麗な世界です。Jリーグもワールドカップや日本人選手の活躍によって人気が高まっているので、才能のある選手は多くのチームからオファーがあってかなりの年収を稼いだり知名度もアップして芸能人のような扱いを受けています。

日本のJリーグでプレーしている選手の年俸は平均すると1000万円くらいで、デビューしたばかりの新人は数百万円からスタートします。経験を積んでキャリアアップすると2000万、3000万など高額を稼ぐ人もいて、特に外国人選手や日本代表チームに参加するスター選手は1億円以上受け取ることも珍しくありません。

サッカーの本場であるヨーロッパのリーグでプレーする選手は年俸もケタ違いで、まだ若手でも2億円くらい稼ぐ人は大勢います。史上最高の年収はポルトガル代表のロナウド選手で、スペインのレアル・マドリードでボーナスやスポンサー収入などを合計すると100億円くらいを受け取っていると言われています。ほかにもイギリスやドイツで20億円程度を稼ぐ選手もたくさんいるので、多くの選手はヨーロッパを目指します。

Jリーグと海外サッカー 移籍金

近年サッカーがマネーゲーム化していると苦言を呈している人が増えています。その理由の一つにクラブの経営に携わる親会社が関係しています。

以前のサッカークラブというものは地元に密着して、地元の会社や企業、個人にスポンサーになってもらうことでクラブの運営資金を集めていました。もちろんファンクラブやグッズ収入、チケット収入もありますが、クラブの資金源の大半はスポンサーからの収入になっています。

最近は大企業や資産家がクラブを丸ごと買い取る手法が流行していて、自由にお金を使える環境が整っているクラブが増えています。そのため、欲しい選手がいるときはお金に糸目を付けずに大金の移籍金を支払うということが当たり前になってます。以前では移籍金が50億、60億でも超高額といわれていましたが、最近は100億以上が珍しくなくなっています。Jリーグのクラブで100億以上のお金を用意できるチームはありません。そういったことを考えるとヨーロッパサッカーはお金が支配するコンテンツになりつつあります。

つまり、お金のあるチームは選手を獲得して強くなり、お金がないチームは選手を確保できなくなり、そして弱くなるという単純で見ごたえがない構図が出来上がっているのです。